STORY 02

クレヴィアウィル
早稲田

STORY 02

PEOPLE

このプロジェクトに
挑んだ社員

NOBUKO
MISHIO

総合開発本部
賃貸住宅事業部

見塩 伸子

※2020年度当時

CHAPTER01

自然と交流が生まれる仕掛けが満載の
学生ドミトリー

「クレヴィアウィル早稲田」は、早稲田大学から徒歩2分、全197室がバス・トイレ付きの早稲田大学推薦寮です。当社としては2棟目となる学生ドミトリーであり、ジムやシアター、ハンモックスペースなど、階ごとにテーマが異なる11種類の共有スペースを創り、押し付けではない自然な交流の発生を促しています。2020年には、この交流スペースが評価されグッドデザイン賞も受賞しました。私は主に、共有スペースのコンセプト立案や内装デザインのプロデュース、家具や食器類の選定などに携わりました。各階の共用部のデザインに変化は持たせつつも、建物としての統一感や世界観はしっかりと維持されており、学生たちがワクワクしながら毎日を過ごせる空間です。

CHAPTER02

限られた予算で魅力を最大化するために

多くのディスカッションを経て出てきた「11種類の異なる共用スペース」というコンセプトは、当初予算を大きく超える費用が掛かるとの試算がされたため、コンセプトを考え直したほうがいい、という社内の声がありました。しかし目標とする11種類の空間の機能や魅力をそのままに、限られた予算の中でも実現できないか、デザイナーや施工会社と何度も何度も打ち合わせを重ねました。その中で関係者全員と「より良いものをつくりたい」という想いを共有でき、デザインや施工方法のアイデアを持ち寄れたからこそ、予算の中で素晴らしい空間を実現することができました。

CHAPTER03

楽しく暮らしている姿ですべてが報われる

共有スペースについて寮生に取材をした際、「大学進学で上京したものの、コロナの影響で学校に行けず、大学生活のスタートにとても不安があったが、この寮のおかげで多くの友達や先輩と知り合えた」という話を聞くことができました。実際に学生たちが楽しく暮らしている話を聞き、とても感動しましたね。関わった物件に、人々が暮らし、充実した表情を見せてくれること。この仕事において、これ以上の幸せはないと言っても過言ではないでしょう。どれだけ大きな苦労があったとしても、その笑顔一つですべてが報われる、とてもやりがいのある仕事です。

CHAPTER04

一人ひとりの人生が輝く空間を目指して

コミュニケーションが生まれる空間づくりに主眼を置いた物件だからこそ、学生たちがさまざまな交流を通して成長していってくれることを期待しています。学部やサークルを超えて趣味の合う仲間と出会ったり、人とのコミュニケーションの中から自分の知らない世界を知ったり、知り合った仲間と学生起業をする人が現れたり。ここに住むことによって生まれた出会いがセレンディピティとなったら、これ以上の幸せはありません。そして成長し、大人になった後に「クレヴィアウィル早稲田での暮らしがあったからこそ、今の自分がある」と振り返ってもらえたら嬉しい気持ちでいっぱいです。

EXPERIENCE

さまざまなプロジェクトに携わっていると、どうしても妥協したり諦めざるを得ないと思う壁に出くわすものです。この物件は今まで経験したことがない数の壁がありました。しかしそこで諦めず、どうすればその課題を乗り越えられるのかをチーム全員が同じ気持ちで考え続けることで、複数人の経験や知識からのヒントが集まり解決できることを学びました。そうしてつくり上げた物件は、人々の心にも自分自身の心にも強く残り、次の挑戦にも真摯に立ち向かっていく勇気を与えてくれます。これからもたくさんの困難にぶつかることがあるとは思いますが、この成功体験を武器に、簡単には諦めない心で、挑み続ければ人々の想像を超える物件をも創れると強く思えるようになったことが最大の成長です。

PICK UP

こだわりポイント

コミュニケーションが自然発生する共有スペース

1Fのビッグラウンジを含めて、全部で11種類の共有スペースを用意しました。シアターやジム、キッチンなど、各フロア毎にコンセプトが異なるため、趣味趣向の合う人が集まりやすくなり、コミュニケーションが自然発生する仕掛けになるよう設計しています。

フロアごとに異なるフォントやカラー

フロアごとのコンセプトに合わせて、ドア番号や階数表示のフォントやドア枠カラーを変えています。またユーモアを交えたメッセージをそのフロアテーマのフォントで壁に記したフロアを創るなど、細部までフロアのコンセプトに合わせて統一しています。

一人でも気軽に使える共有スペース

寮生は地方から上京する人がほとんどで、まずは一人でも気軽に過ごせるように、あえて一人で使う場所を複数設けました。コミュニケーションのためだけではなく、サードスペースとして使ってもらうことで、自然と人が集まりストレスのないコミュニティ形成を誘発すると考えました。

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