STORY 01
クレヴィア等々力
STORY 01
PEOPLE
このプロジェクトに
挑んだ社員
SAE
AKABANE


都市住宅本部
都市住宅事業第二部
赤羽 紗永
CHAPTER01
都心の自然を取り込んだ、等々力の“特別な邸宅”
「クレヴィア等々力」は、都心でありながら自然を身近に感じられる立地に計画されたマンションです。“ここにしかない特別な邸宅”をコンセプトに、一歩奥まった立地条件を生かし、外の喧噪とは一線を画す「特別感」を演出しています。このプロジェクトには、コンセプトの立案から販売資料作成まで広く携わりました。特に外観デザインにはこだわり、「等々力渓谷の豊かな自然をどのように建物デザインに踏襲するか」について関係者と何度も議論を重ね、現在のデザインに至りました。ひとつひとつの素材選びに意味を持たせ、このマンションに住まう人が日常の中でまるで渓谷にいるかのような豊かな緑葉を感じられる空間を目指しました。
CHAPTER02
地域が持つ魅力を最大限に取り込むために
中庭は、帰宅時にはほっとした気持ちになって、出かける時には背筋が伸びる、入居者を迎え入れてくれる大切な場所です。そのため、限られたスペースの中で、等々力渓谷のイメージを中庭の中でどう体現させるかを徹底的に考えました。はじめは、中庭が住戸の玄関付近でもあったため目隠しのために壁を設けようと考えましたが、狭い空間に高い壁を建てれば、圧迫感が増してしまいなかなかデザインの方針が固まりませんでした。そこで一旦立ち止まり、改めて設計者やデザイナーと検討を重ね、「目隠し=壁」という前提を手放したのです。そして、「緑による目隠し」と「奥行き」をつくり、樹木や岩石を連ねるように配置していく案にたどり着きました。
CHAPTER03
小さな“気づき”から生まれた、暮らしを豊かにする企画
この物件で初めて採用した「MOTリネン」は、単なる設備の改善ではなく、「日常にほんの少しのプラスを届けたい」という想いが込められています。担当者の中で交わされた「洗面室へのちょっとした不満」という何気ない会話が、この企画が生まれたきっかけでした。それを起点に、過去のクレヴィア入居者5000名以上にアンケート調査やモニタリングを実施し、多くの方々が自分たちと同様に洗面室へのちょっとした不満を感じていることがわかりました。そのため、洗面室の使い勝手の向上を目指し、複数人で使えたり、家事動線の改善を図れたりするための工夫を詰め込みました。一般的に洗面室は、部屋の中でも一坪程度の小さな空間です。他のマンションなら収納スペースやリビングの拡張に転用されていたであろう面積を、あえて洗面室に取り込むことに踏み切ったのは、確かな入居者への調査結果と「もっとより良い暮らしをつくりたい」という担当者間の強い思いがあったからでした。
CHAPTER04
今の生活にほんの少しの「プラス」を
マンションは、戸建てのようにすべてを自由にできるわけではありません。だからこそ、専有部にも、共用部にも、「住まいに誇りを持てる理由」が必要だと考えています。 入居者には、自分のマンションを誇らしく思ってもらいたい。そこで生まれる豊かな暮らしは、自宅でのストレスを緩和し心の余裕を生みます。そして、仕事のパフォーマンスまで高まり、今よりもプライベートの時間を確保できることで、入居者自身が心から望むライフスタイルが実現することを期待しています。そして、それがクレヴィア等々力に住んだからだと実感していただき、クレヴィアに住むと自分の生活がもっと豊かになると、社会に広く伝わっていってほしいと思います。
EXPERIENCE

デベロッパーの仕事は、実際に図面を引いたり、建物を施工したりする仕事ではありません。どんなマンションにしたいかを明確に言語化し、それを実現するために必要な方法をチームで検討し、具体化させていく仕事です。そのためには、専門的な知識だけでなく、チーム全体の動きを把握し、必要な情報を正しく整理して伝える力が必要だと感じています。今回の経験を通じて得たのは、まさに「その力」。ありきたりで耳障りのいい抽象的なキーワードではなく、より具体的な言葉を使って説明することに徹しました。このプロジェクトを通じて、設計者や施工者といかに密な連携を取れるかが、最終的な仕上がりに大きく影響することを実感しました。「妥協」ではなく、目的に対して柔軟なアプローチを重ねたことが、今回のプロジェクトの成功につながったと感じています。
※所属部署・掲載内容は
取材当時のものです。
PICK UP
こだわりポイント
岩肌が語る、ここにしかない存在感
建物基壇部にはゴツゴツとした表情のある石を採用し、等々力渓谷の積み重なる岩石を表現しました。外観全体は法的制限により生まれた雁行形状を生かし、庇が重なる伸びやかなデザインにしています。さらに、縦ラインにアクセントを置くことで、低層住宅街に広がる空まで伸びていく開放感を表現しました。エントランスのオートドアは、あえて見せずに奥まった箇所に設計し、プライベート感を演出しています。
緑の余白が、自然の“本物”を創出するエントランスホール
高さの異なる木々を重ねて配置し奥行感を創出し、等々力渓谷の湿潤で豊かな緑葉空間を演出しました。さらに、中庭の岩は大きいものから小さいものを並べて配置することで、渓谷の上流から下流へ流れて石の角が削られた様子を表現しています。中庭の中心にある柱には様々な模様のあるクラフトガラスを巻き、柱の存在感を打ち消すだけでなく、植栽の緑や太陽光の反射とともに、渓谷の水の煌めきを表現しました。
暮らしのちょっとした不満に向き合う「MOTリネン」
洗面室を中心とした生活動線を「もっと」使いやすく、今までの生活が「もっと」良くなる、+αの要望を形にした洗面ゾーンがMOTリネンです。収納スペースを通常よりも多く確保し、乾燥機から取り出した洗濯物をカウンターで畳み、すぐに収納するという動線を作り、その結果、家の中を行き来する距離をできるだけ短くしました。また、作業台やドレッサーにもなるカウンターは、フレキシブルな使い方ができます。

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