グッドデザイン賞

2018 HITO-TUBO<ヒトツボ>

HITO-TUBO<ヒトツボ>

受賞対象名:HITO-TUBO<ヒトツボ>
部門 / 分類:中~大規模集合住宅関連のサービス、システム / HEMS

画一的な間取りのマンションを供給するのではなく、現代の時代のニーズをしっかりと把握し、理想的な住まいを提供したいという思いから、消費者トレンドや社会の変化、それに伴う家に求められる価値の変化を汲み取り、これまでの分譲マンションではなかった「あんなことがしたい」「こんなことがしたい」という”コト”(体験)を叶える空間を実現。分譲マンションではこれまで寝る、食べる、寛ぐといった「居住」の視点を中心に作られていたが、+αとして様々な”コト”を体験できる空間の提供を実現したことで、購入時に、専有面積や価格だけでなく、住まいでどんなコトがしたいかという新しい判断基準での住まい選びを可能とした。

【受賞となったデザイン・環境等に対する物件特徴】

消費者庁実施の平成28年度消費者意識基本調査の結果から、消費者のお金をかける対象が”モノ”の所有ではなく、”コト”(体験)に変化していることに着目。さらに働き方改革等の社会の変化から家での過ごし方”コト”がますます多様化すると考えた。そこでアンケート調査にて住まいで求められているコトの声を集め、8つの体験型空間を開発し、居住者の理想とする暮らしを叶える仕組みを構築(クレヴィア池袋Westに導入)。消費者や社会の変化に沿った理想の住まいの新たな形を提供した。

<審査委員評価コメント>

大規模な分譲マンションでは、戸建てや小規模のコーポラディブハウスのように、自分が望む暮らしにあった住まいをカスタマイズすることは難しい。この計画では、小さな一坪ではあっても大規模住宅においてカスタマイジングの可能性を追求した点が素晴らしい。一方で一坪のデザインは、特徴を出そうとするあまり、他の部屋から浮いた存在になりそうでもある。全体で、程よいカスタマイズができる新しいアイデアにも挑戦して欲しい。