多種多様な地権者様のご意向に、粘り強く寄り添う。

「雨垂れ石を穿つ」。
たとえ雨のひとしずくでも、長い間同じ所に落ち続ければいずれ固い石にも穴ができるように、小さな歩みであっても粘り強く続ければ最後には必ず成就する。これが用地仕入れにおける私の基本姿勢であり、「クレヴィア金沢八景 THE BAY」でも実感したことでした。
「クレヴィア金沢八景 THE BAY」は8階建ての商業ビルを中心とした複数の異なる用途の土地建物を当社が一体で買い受け開発したものですが、それぞれの土地所有者、建物所有者、共有、区分、借地権、加えてさまざまな業態の店舗や教室などのテナント等、関係者が極めて多い取引でした。
地権者様は各々のお立場やご事情があり、売却自体に積極的でない方や、途中で消極的になってしまった方、一方で早々の資金需要がある方等さまざまで、お話し合いを進めて行くにつれ、権利調整・合意形成に相応の時間が必要であり、当初想定していた事業スケジュールでは到底進められないことがわかりました。
そのとき心がけたのは、当社の都合で拙速に進めることなく、一人ひとりと膝をつき合わせ、それぞれのニーズをどうすれば実現できるかお話し合いを重ね、ご納得いただくこと。結局、現地に2年近くの間通い詰めることになりましたが、そうした私の姿勢に共感いただいたパートナーの方々に幾度となく助けられながら、約2年後、すべての地権者様との契約に至ることができました。

多種多様な地権者様のご意向に、粘り強く寄り添う。

マンション立地としての素晴らしさを、自分の力に。

難航する交渉の過程で、何度となく諦めかけたのも事実です。しかし、そんな私を奮い立たせてくれたのが、「クレヴィア金沢八景 THE BAY」のマンション立地としての素晴らしさでした。
京浜急行の快特停車駅至近でありながら、正真正銘のオーシャンビューを手にする、まさにオンリーワンの価値。利便性と、歌川広重にも描かれた美しい眺望。上層階からは八景島シーパラダイスの花火も望める。東京湾全体を見渡しても、「駅前+オーシャンビュー」の二つを同時に手にできる立地は他に想像できませんでした。しかも周辺は駅前区画整理によってより便利で洗練された街へと生まれ変わります。
「クレヴィア」のブランド力を高めるために、また何より「クレヴィア」を評価してくださるお客様のために、必ず事業化に導きたい。そんな想いが、私を奮い立たせました。
そのひとつとして、「横浜市市街地環境設計制度」許可取得による建物絶対高さの緩和を実現。敷地内に一定の空地や公益広場を整備することで建物高さを20mから31mに伸ばすことができ、これによってより多くのお客様に「クレヴィア」をお届けできるようになりました。

マンション立地としての素晴らしさを、自分の力に。

地域との共感から生まれる、かけがえのない達成感。

敷地内に建っていた「金沢八景ビル」は約50年の間地元の方々に愛されていた、この街のシンボルビル。映画館であったり、ボウリング場であったり、最終的にはテニススクールやカラオケボックス。その時代時代の流行により、さまざまな姿を見せてくれたと聞きました。海眺望が特徴的なセレモニーホールや、長年親しまれた八百屋さんや居酒屋さんもありました。
そんな金沢八景ビルを解体する直前に、永くこのビルを愛してきた地元の人たちによる“ありがとう八景ビル”の大きな寄せ書きがエントランスに掲げられていたのを見て、責任の重さに武者震いしたことを覚えています。
このビルに対する地域の方々の想いを残すため、ビル外壁に永く飾られていた著名芸術家作・巨大レリーフの一部を海辺の新しい広場に案内板とともに保存・展示。その後、この広場が地域のウォーキングサークルの方々に集合場所の目印として活用されていることを知ったときは、達成感を新たにしました。

「クレヴィア金沢八景 THE BAY」の他にも、すべての「クレヴィア」の用地取得にはさまざまなドラマがあります。ただ、用地仕入れに対する基本姿勢は変わりません。
用地開発本部一同、今後も「クレヴィア」に関わる全ての方々の満足を高める用地取得に努めてまいります。