海外レポート

サマータイムについて思うこと
時間 右の写真は2018年7月13日 午後8:30頃に撮影したマンハッタンの夕日です。

この日は、ニューヨークの碁盤目状の東西方向の通りから建物の間に夕日が沈む『マンハッタンヘンジ』と呼ばれる光景を見ることができました。太陽の動きに合うよう建造された「ストーンヘンジ」の名前に由来しているようですが、ニューヨークの碁盤の目が真西より北に約29度傾いていることから、夏至と合致しない点が異なります。

今回お伝えしたいのは、“自然と人工物の融合による美しさ”ではなく、“ストーンヘンジの謎”でもなく、はたまた“不動産的観点から碁盤目状の都市計画に至った経緯”でもなく、「時間」です。午後8:30の日没。日本では遅くても午後7:30頃が日没ではないでしょうか。アメリカではサマータイム(夏時間)を採用しており、3月~11月は時間を1時間早めているので、午後7:30でもサマータイム期間中は+1時間の午後8:30となり、勤務時間も午前9時から午後5時であれば、実質、午前8時から午後4時となります。サマータイムは『Daylight Saving Time』とも呼ばれ、太陽が昇っている間の時間を最大限有効活用することで、自然光の使用率を高め、電力を節約することを目的に、第一次世界大戦時のドイツで初めて導入されたとされております。ただ、元々の発想は、ニュージーランドの昆虫学者が勤務を早く切り上げて、日が明るい内に昆虫採集に出掛けたいから提唱したとする説や、イギリスのゴルフ好きの建築家が、より長くプレーをしたいという願いから提唱したとする説など、割と個人的な理由であることが興味深いです。戦時下でもない今日の欧米諸国で導入されている理由がこの辺にあるような気がしております。

昔と異なり、電子機器に依存している現代社会では、人類の活動時間が長くなればなる程、消費するエネルギーは大きく、資源の節約を目指すことは少々無理があります。健康や経済活動におけるメリットも謳われていますが、結局はデメリットと表裏一体で、大きなプラス要素がないという諸調査の結果が出ています。それでも欧米諸国でサマータイムが導入されているのは、発想のベースである「日が明るい内に仕事を切り上げて、プライベートの時間を大事する」ということが根底にあるような気がしています。

ただ、このサマータイムは、ニューヨークで勤める日本企業の駐在員にとっては、そのコンセプトすら覆されてしまいます。そうです、時差です。日本はサマータイムを導入していないので、日本とニューヨークの時差は14時間ですが、サマータイム期間中は、13時間に繰り上がります。つまり、平常時、日本の午前9時がニューヨークの午後7時であるのに対して、サマータイムだとニューヨークは午後8時になります。日本とのやり取りが必須となっている環境下では、早く仕事を切り上げるどころか、却って遅くなる、ということになります。残念ながら、昆虫採集もゴルフも難しい時間帯になります。

オリンピックに向けた酷暑対策をきっかけに、日本でもサマータイム導入の検討を開始したようですが、根底に流れる考え方や文化が異なる日本がどのように議論し、結論を出すのか。日本にいる時はサマータイムの導入にそれ程関心がありませんでしたが、ニューヨークに駐在することで、欧米らしいワークライフバランスへの取り組みの一環でもあることを認識しました。とは言え、現時点では真逆の効果を駐在員にもたらしている失望感を日々味わっておりますので、90%くらいの愚痴と、少しでも共感していただければという願いを10%程度込め、今回のレポートと致します。

負けじとシミュレーションゴルフで対抗しようと思います。
2018年9月7日 アメリカ・ニューヨーク 日 記 安江建吾
2018年のインドネシアは忙しい!
2018年のインドネシアは忙しい! 2018年のインドネシアはイベントが盛りだくさんです。

まず2018年は、日本とインドネシアの国交樹立60周年の記念すべき年です。
1月19日にはジャカルタでオープニングイベントが開催され、1月27日には「Jリーグ アジアチャレンジinインドネシア」と題して、FC東京と2017年に発足したインドネシア国内リーグの初代チャンピオンのバヤンカラFCとのサッカー試合が開催されました。
その他、年間を通して様々な交流イベントが予定されており、日本とインドネシアがより一層関係を発展・深化させるとても良い機会だと思います。

また、8月18日からジャカルタ・パレンバンにて、「アジア競技大会」が開催されます。
4年に一度開催される本大会は“アジア版オリンピック”とも言われており、オリンピック競技に加えセパタクローやカバディ等、アジア特有の競技も含まれているのが特徴です。
日本からも沢山のアスリートが参加するこの大会の最大の課題は「渋滞」で、ただでさえ世界最悪と呼ばれているジャカルタの渋滞が「平時の最大3倍に悪化する」という警察の予想もあり、開催期間中は学校を休校にしたり就業時間をずらす等の渋滞緩和対策が取られるようです。
一方で、大会開催に合わせ各地で行われているインフラ工事も急ピッチで進められており、大会を契機に都市が一層発展することが期待されております。
ちなみに、次々回の大会は2026年、開催地は日本(愛知県)に決定しているようです。

「アジア競技大会」が終わる2018年の後半には、次期大統領選に向けて政治的な活動が活発化してくるでしょう。
インドネシア大統領の任期は1期あたり4年で、2019年の4月頃に次の大統領選が行われます。
2014年に前回大統領選についてレポートを書きましたが、4年間を通して民主主義国家としての新たなレフォルマシ(改革)は進んだのか、その真価が問われる選挙となりそうです。
インドネシア経済も次の指導者を見守るべく、この期間、様々なマーケットが様子見となるかもしれません。

兎にも角にも、今年のインドネシアは忙しくなりそうです!
2018年6月1日 インドネシア・ジャカルタ 日 記 山田卓也
米国人にとっての国民的な娯楽
米国人にとっての国民的な娯楽 さて、今回は米国人にとっての「国民的な娯楽」についてレポートしたいと思います。

2018年2月4日に、米国の国民的行事である、アメリカンフットボールの決勝戦「スーパーボウル」が開催されました。この「スーパーボウル」は、たとえ地元チームが勝ち残っていなくても、家族・友人同士で集まり、テレビの前で大騒ぎしながら観戦するという一大イベントですから、地元チームが決勝に進出しようものなら、皆、殺気立って応援します。そして、ビジネスの場でも前後1週間はアメフトの話題が続くほど、絶大な人気を誇っています。

今回の決勝戦は、昨年の覇者であるニューイングランド『ペイトリオッツ』と初優勝を狙うフィラデルフィア『イーグルス』の対戦。国民的な人気のクォーターバック、トム・ブレイディ選手を擁する『ペイトリオッツ』が昨年の王者の貫禄を見せつけるかと思いきや、前半から『イーグルス』の猛攻による接戦が繰り広げられ、結果、見事に『イーグルス』が初優勝を飾りました。昨年のスーパーボウルでは、試合後のトム・ブレイディ選手のユニフォームを何者かがロッカールームから盗み去るという事件が起き、全米のニュースにもなりました。また、スーパーボウルでは、ハーフタイムに行われる豪華アーティストによる華やかなライブパフォーマンスも毎年注目を集め、大いに盛り上がります。

もちろん、米国の人気スポーツはアメフトだけではありません。アメフト(NFL)の他にも野球(MLB)、アイスホッケー(NHL)、バスケットボール(NBA)があり、北米4大スポーツリーグと総称されています。昨年のメジャーリーグ決勝戦、ロサンゼルス『ドジャース』対ヒューストン『アストロズ』の対戦もかなり白熱しました。野球に関しては、決勝戦を「ワールドシリーズ」と呼び、4年に1回のオリンピックを待たず、毎年「世界一」決定戦が行われています。個人的には、昨年、日本を代表するダルビッシュ有投手、前田健太投手が投げる姿を見ることができ、とても感動しました。やはり、異国の地で日本人が活躍している姿は、まだまだマイノリティな日本人駐在員としては、とても励まされます。今年も日本プロ野球界から大谷翔平選手が二刀流を武器にメジャーリーグ参戦が決まりましたが、米国でもベーブ・ルース以後初となる二刀流選手としてニュースで報道されるなど、話題を呼びました。日本で「人材の流出」と嘆く気持ちも分りますが、彼らは海外で生活している日本人を大いに鼓舞してくれており、日本の指導者の皆様も寛容になっていただけたらと思ったりしています。

かなり脱線してしまいましたが、お伝えしたかったのは、米国では一年を通して「国民的な娯楽」に休みがないということです。9月から翌年2月までアメフト、10月から翌年6月までバスケットボールとアイスホッケー、4月から10月まで野球、と常に全米を賑わしています。実は、不動産業界でも、この4大スポーツは非常に大きな影響力をもっていて、この4大スポーツに加盟しているチームがある都市で不動産ビジネスを展開していれば間違いないと言われているくらいです。参考までに、4大スポーツを擁する都市を紹介しますと、

マサチューセッツ州ボストン、イリノイ州シカゴ、テキサス州ダラス、コロラド州デンバー、ミシガン州デトロイト、カリフォルニア州ロサンゼルス、フロリダ州マイアミ、ミネソタ州ミネアポリス、ニューヨーク州ニューヨーク、ペンシルバニア州フィラデルフィア、アリゾナ州フェニックス、カリフォルニア州サンフランシスコ、ワシントンDC
どこも聞いたことのある都市ではないでしょうか。ちなみに、ロサンゼルスとニューヨークの2大都市は、それぞれの4大スポーツの中で2つ以上のチームを抱えています。

「娯楽」は人を魅了し、人が住むところには産業が生まれ、産業があるところにまた娯楽がある、という循環でしょうか。人が集まるところは、当然、不動産の価値も上がるという意味では、冗談ではなく、4大スポーツと不動産との関連性は見落とせないポイントと言えます。現地を知らずして不動産は語れませんので、今年の米国不動産事業における私の目標は、「4大スポーツの積極観戦」で決まりです。
2018年3月9日 アメリカ・ニューヨーク 日 記 安江建吾

伊藤忠都市開発の担当者が
現地の様子をお伝えします。

伊藤忠都市開発は新しい「明日の価値」創造に向けて、 中国、アセアンを中心に海外事業に取り組んでいます。

執筆者・担当者紹介
<アメリカ・中国・インドネシア>

  • 安江建吾(やすえ けんご)

    安江建吾(やすえ けんご) プロフィール
    08年入社
    入社以来、国内分譲・賃貸マンションの用地取得から企画・販売までの業務を担当。
    2016年7月より、ITOCHU International Inc.へ出向中。

  • 山岡淳(やまおか あつし)

    山岡淳 (やまおか あつし) プロフィール
    10年入社
    2003年より中国在住。設計会社、マンション内装会社などでキャリアを積む。
    2011年9月〜2017年3月、上海伊藤忠商事有限公司等へ出向し、中国事業での建築企画品質管理分野を担当。

  • 一ノ瀬雄貴(いちのせ ゆうき)

    一ノ瀬雄貴(いちのせ ゆうき) プロフィール
    08年入社
    賃貸住宅事業課を経て海外不動産開発室へ。2013年4~8月天津へ語学研修。
    2014年4月~2015年3月、上海伊藤忠商事有限公司へ出向。

  • 山田卓也(やまだ たくや)

    山田卓也(やまだ たくや) プロフィール
    09年入社
    幼少期にインドネシア・マレーシアで11年の在住経験あり。国内でオフィスビル等の用地取得・事業推進を経て海外不動産開発室へ。2012年3~7月、当社初の研修生として青島へ語学研修。
    2015年8月よりジャカルタへ出向中。